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Vol.03 AI時代の販促、最後に必要なのは「人」の視点

Vol.03 AI時代の販促、最後に必要なのは「人」の視点

「伝わるをデザインする通信」は、

言葉とデザインを通して、事業者の皆さまの販促や情報発信に役立つヒントをお届けする情報コラムです。

今、AIは私たちの仕事や暮らしの中に、急速に身近なものになってきました。

文章を作る。
アイデアを出す。
画像をつくる。
SNS投稿を考える。

これまで時間をかけていた作業も、AIを活用することで、短時間でできるようになってきています。

販促においても、AIは小規模事業者にとって心強いツールになりつつあります。

特に、限られた時間や人手の中で、
チラシやSNS、ホームページなどの情報発信を行っている事業者様にとっては、
AIを上手に活用することで、販促のハードルを下げられる可能性があります。

では、AIに任せれば、販促はうまくいくのでしょうか。

私は、そうではないと考えています。

AIが「つくる」時代に、人が考えること

AIは、こちらが指示をすれば、文章やアイデアを提案してくれます。

例えば、

「飲食店のInstagram投稿を5本考えて」

とお願いすれば、それらしい文章をすぐに作ってくれます。

でも、その文章は、

「そのお店だからこそ伝えられるもの」になっているでしょうか。

ここが、とても大切なところです。

AIは、たくさんの情報をもとに文章やアイデアをつくることはできます。

一方で、

・誰に届けたいのか
・なぜ、この商品やサービスを始めたのか
・自分たちは何を大切にしているのか
・お客様にどんな価値を届けたいのか
・その人に、どんな気持ちになってほしいのか

こうした「その事業者にしかない想い」を、最初から持っているわけではありません。

だからこそ、AI時代になればなるほど、「何を伝えるのか」を人が考えることが重要になるのだと思います。

「AIで作った文章」ではなく、「自分の言葉」にする

AIを使うこと自体が悪いわけではありません。

むしろ、私は積極的に活用してよいと思っています。

文章のたたき台を作ってもらう。
投稿のアイデアを出してもらう。
自分では思いつかなかった表現を提案してもらう。

こうした使い方は、とても便利です。

ただし、そこで終わらせない。

AIがつくった文章をそのまま使うのではなく、

「自分のお店なら、どう言うだろう?」
「このお客様に、本当に伝えたいことは何だろう?」

と考えて、自分の言葉に整えていく。

私は、ここに人の役割があると思っています。

AI時代だからこそ、「伝える前の整理」が大切

これは、SNS販促にも共通しています。

以前の「伝わるをデザインする通信 Vol.02」でも、SNSを始める前に、

① 誰に届けたいのか
② 何を伝えたいのか
③ お客様にどんな価値を届けたいのか

を整理することが大切だとお話ししました。

AIを使う場合も、実は同じです。

AIに「何を書いて」と指示する前に、

「誰に、何を、なぜ伝えたいのか」

を自分の中で整理しておく。

その土台があるからこそ、AIを便利な道具として活用できるのだと思います。

専門家の役割も変わっていく

AIが普及すると、

「デザインや文章をAIが作れるなら、専門家はいらなくなるのでは?」

そんな声を耳にすることもあります。

私は、むしろ専門家の役割は変わっていくのではないかと考えています。

「作ること」だけではなく、

何を伝えるべきなのかを一緒に整理する。
その事業者らしい言葉を見つける。
AIがつくったものを、伝わる表現に整える。

そんな役割が、これまで以上に大切になっていくのではないでしょうか。

AIは、私たちの仕事を奪うものというより、使い方次第で「伝える力」を助けてくれる道具。

だからこそ、

AIは「つくる」ことを助けてくれる。
でも、「何を伝えるか」を決めるのは人。

私は、これからの販促には、この視点が欠かせないと思っています。

編集後記

AIによって、文章もデザインも、これまでよりずっと手軽につくれる時代になりました。

だからこそ、これからは「何をつくるか」よりも、「何を伝えるか」が、ますます大切になるのではないでしょうか。

事業者様が持っている経験や想い、商品へのこだわり、お客様とのエピソード。

そうしたものは、AIが代わりにつくることのできない、その人、その会社ならではの価値です。

AIを上手に活用しながら、最後は「人」の視点で整える。

AI時代だからこそ、伝えることの原点に戻る。

そんな販促のあり方も、一緒に考えていけたらと思っています。

「AIを使ってみたいけれど、何に使えばいいかわからない」
「AIで文章は作れるけれど、自分らしい発信にならない」

そんな事業者様からのご相談がありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。

伝える前の整理が、伝わる発信への第一歩です。